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大腸に潰瘍ができる病気

女の人

概要と症状

潰瘍性大腸炎とは大腸に炎症が生じ、粘膜にびらん(表面がただれること)や潰瘍ができる病気のことを言います。若い人から高齢者まで発症しますがピークは15歳から30歳にあります。男女比は約1対1と性別による発症率の差はありません。以前は患者数が少なく珍しい病気と言えましたが、近年患者数が急増し2013年度には16万人を超えています。1983年の患者数は1万人弱だったので増加率は30年で約20倍となっています。潰瘍性大腸炎の症状は下痢や血便、腹痛などが主ですが、全身の症状として発熱や吐き気、貧血、体重減少などが起こることもあります。また潰瘍性大腸炎によって合併症が引き起こされることもあります。合併症になると皮膚や眼、関節、すい臓、肝臓、肺などに症状が出ます。

原因と治療法

潰瘍性大腸炎の原因ははっきりとは分かっていませんが、食生活の変化、免疫システムの異常、遺伝などが挙げられています。この中で免疫システムの異常は有力な説とされています。人間には外からウイルスなどの異物が入ってきた時に、それを撃退し排除する免疫システムが備わっています。本来攻撃すべきでない自己の細胞を攻撃対象として認識し傷つけてしまうというのが免疫システムの異常で、これにより炎症が発生します。潰瘍性大腸炎の治療は基本的には薬を用いて行われます。薬には5-アミノサリチル酸、ストロイド薬、免疫抑制薬、生物学的製剤などが用いられます。症状が軽い場合には5-アミノサリチル酸やステロイド薬を用いて炎症を抑えます。免疫抑制薬とは免疫システムを抑えることで自己の組織が傷つくのを防ぐ薬です。生物学的製剤は炎症の原因となる物質の働きを抑制する薬です。他にも血液中の白血球や血小板を取り除く血球成分除去療法や、大腸を摘出する外科手術などの治療法があります。

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